Turfan


ペゼグリフから火焔山麓をみる トルファンTurfan

天山山脈は中央アジアの城壁のようにそそりたち、東西2000KMにおよび、7000Mの高峰をもつ大山脈である。その東の端が新彊ウイグル地区の首都ウルムチあたりになるが、そこから南東へ150KM、天山南東麓をぬけて、クリム盆地北辺にでたところに古都トルファンはある。こう説明しても、あまりにも大きな背景によって、その焦点の街を想い描くことは容易ではない。タクラマカン沙漠の縁にあって、まさに東西の歴史の結目である。漢代の交河城址、5世紀の高昌国の古城址、それに火焔山にあるペゼグリフ千仏洞やアスターナ古墳群など数々の旧跡がかたまってある地域、つまりシルクロードには欠かせない名所と説明した方が少しは分かりよいだろうか。

かけ離れた場所にありながら、しかしこの乾いた風もオアシスの緑もふくめて、どことなく懐かしさを感じさせるのは、何故なのだろう。