建築には沈黙や賑わいを空間として捕獲するという機能がある。黙っておけば、都市における沈黙は根無し草のようなものでしかなく、都市における賑わいは発散的である。したがって、それが萎えて圧殺されたり雲散霧消したりする前に、空間として捕えるという働きを、建築はもっている。

[ 『光の街路』9ページ ]